昨日オトナの遠足。
朝から門真で人形劇団京芸の「おもしろ劇場」、ハネたらダッシュでお昼ご飯を食べに、近所の洋食屋さんへ。
で、今度は京田辺まで。
やましろのくに2014に、虹色どんぐりの「きつね」
どちらもとても印象に残る作品だった。
おもしろ劇場は二作とも、洗練されていて場面転換もスムーズだ。
はじめの「ひとがたくん」の、そぎ落としきった造形が、こどもたちの想像力を激しくかきたてるらしく、集中がハンパない。
「いぬうえくんとくまざわくん」は、最初から1人なのと、2人で過ごしてから1人なのでは、気持ちが大きく違うことを物語の中で自然に感じることができる。
みんな違う、みんな素敵。を全面に出しつつ、寂しさも伝わる。
こちらも、人形や装置の造形が垢抜けいて素晴らしかった。
首すじかわいい。肉球かわいい。しっぽかわいい。くたっとした寝姿かわいい。
午後からは、京田辺へ。
少し大きなこどもたちにむけた作品。「きつね」
けっこう小さなこどもたちもよく見ている。
人形のはけ方が、舞台に直角に入るので、非常に距離感があり新鮮。
これって、ひょっとしたらオーソドックスなのかな?
影を映す障子を後ろから照らす灯体がしばらく残っているのが気になった。
きつねがウサギを食べる場面も、さらっとうまくこなされて、親狐たちが死んでから虹色になったことで、説明が少なく理解できる。
太鼓や篠笛が、非常にバランスよく作品に寄り添う。
人形はせりふを発せず、きつねの面をつけた、後々の あき が語ることで、集中がとぎれない。
熊に襲われ死んでいく母きつねのかなしさ。
その熊と戦い瀕死の父きつねのいちるの望みが子ぎつねを人間の赤ん坊に変える。
赤ん坊は、大きくなって、きつねの姿になってしまってからも、村を嵐から救おうとする。
せりふのない分お面や群衆の造形が際立ち、おもしろい。
アンサンブルとしてよくできていた。
京田辺の会場で、お元気そうなZENちゃんの笑顔に会う。そうよね、人形劇団京芸がらみのはしごだったんだ。