第三弾
関西芸術座の「戦争童話集」:7月26日マチネ クレオ大阪中央
童話だから、悲しくないなんてことはない。
つらいお話ばかりだけれど、こどもたちのために少しオブラートに包んで。
なんだか、切なくなってしまったが、関西芸術座らしいライティングや装置の工夫はさすが。
まっすぐ真剣。会場にはあの戦争を知るだろう年代の方もいはって。
知らないことは罪だな。きちんとまっこうから挑む関西芸術座らしい脚本。
かいじゅうでんとうの時もそうだが、ハコにくらべて芝居が大きくてちょっと気が散る。
大きな舞台で、ヒソヒソ話のセリフがちゃんと聞こえる鍛え方をされているからか。
会場を出たら灼熱の空。終戦の日もかくやと思う。
第四弾
リプルの「ランチタイムコンサート」:7月29日 大阪市北区役所1F特設会場
おなじみウクレレのさくらいじゅんさんのフェイスブックで当日、開演のほんの20分前にこの催しを知る。
本業の仕事場からだと自転車とばしたら10分で着いた。
ウクレレとフルートとキーボードのトリオ
子ども向けかなぁと思ったが、非常にジャジ―で、新発見。
ウクレレでジャズ? そう言えば以前ウクレレでクラシックもあったよね。
こだわりなく、どんなにポピュラーなトトロだってジャジ―。
このトリオはいいなぁ、じゅんさんの穏やかな声のMCもいい。
ウクレレって夏?って考えがちだがお手軽で奥が深い楽器だと再認識。
キーボード奏者が八尾のTさんのお友達だと後でわかってびっくり。
一回ゆっくり大人向けのライブで聞きたい、余韻のある編成。
第五弾
むすび座「父と暮らせば」:8月7日 岸和田こどもえんげき祭
果たして人形劇なのか?4人のキャストが人形を繰り、芝居をする。
おとったんと娘の役をそれぞれ2人で。時に人形時に本人と演じ分けるのがおもしろい。
井上ひさしの脚本は一切手を加えることなく、2時間に及ぶ長丁場。
映画や一人芝居でこの作品を観たが、今回が一番想像力をかきたてられた。
もとより人形だから表情はなく、能面を使うように照明をあてることで工夫されている。
「これは泣くからなぁ〜ハンカチ出しとこう。」とずらっと横並びの大阪府連の劇場の人々。
これってやってる人達怖くないかな?(笑)
本気で食い付くようにみるおばちゃんが何列にも並ぶ。
はねたら、みんなの鼻が赤い、目が赤い。ハンカチ握ってる。
会場を出る前から、もう始まっているみんなの例会への道。
いい作品だけれど、劇場でどんな風に取り組むか?
中学生くらいからかな?
公演料はいくら?
よかったわぁ〜。人形劇みてはじめて泣きました。装置や美術、照明もいいね。
でもなぁ、あのぐるぐる回るとこちょっと違和感あったよ。
人形劇で戦争のむごさを伝えることができる作品は少ない。
おやこ劇場のおばちゃんたちは、ただではみない。誰よりも作品に入りこむ。
あちこちの劇場の人たちと言葉を交わしながら、帰る夏の夜。
むすび座新境地。