今年初観劇
人形劇団京芸のお正月公演で京都へ。
入り口からもうお迎えの劇団員の方々と年始のご挨拶。
初演ゆえ、心して見る。
偽装誘拐という、不穏なテーマを選ぶことが、まずは果敢だ。
時代設定が昭和39年。
子どもも大人も今とは違う時代。
ピンポイントでワタシには懐かしいが、若い人達にはどんな風に感じられるのか?
舞台は京都。お父ちゃんとお母ちゃんはけんかばっかりのカックンこと六年生のかずこが、ちょっと家にいたくなくて、バスに乗ってしまう。
行き着いた街でうだつのあがらぬおっちゃんと知り合い、偽装誘拐をもちかける。
おっちゃん、情けなさすぎ(笑)でも本当におっちゃんと一緒に眠くなる。それぞれの登場人物にキャラがたってはいる。
ただ、カックンの家出の動機が薄い。
ちょっと冗長で何かをコンパクトにしたら、集中も途切れないだろう。
学校公演にはむつかしいテーマかもしれないが、今の子どもも冷えた夫婦の間で苦悩し、家出をしたいと思ってるだろうなぁ。
京都人ではない関西人にしかわからない、微妙な京都弁がうれしい。
機会があれば、もう一度必ず見ようと思った。